中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

「こんばんは」って何よ?

先日、家族を連れて大雪青少年交流の家に4泊した。

北海道の大自然を堪能させたいという気持ち、

規律正しい生活の中で自分のことは自分でやる生活習慣になじませたいという気持ち、

他の日本の子供たちと交流させたいという思いからである。

 

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朝6時半起床、歯磨き洗面部屋の掃除、終わってからグランドに集合して君が代のなか国旗掲揚、食事、そこから一日の計画が始まる。

 

宿泊しているのは大学のサークル、先生率いる小中高の生徒、福島の被災地の子供たちも夏休みの企画でいっしょだった。

日本各地から水泳部、バドミントン部、運動系文科系様々な団体がきている。

なかでも北大のマンドリン部は100人近い団体だったのには驚いた。

 

所内ではすれ違う宿泊者には必ず挨拶をする。

夕方の集会が終わってから、食事や浴場へ行く際に多くの若者とすれ違う。

 

私「こんばんは」

若者「こんにちは」

 

最初は何だ挨拶も知らないのかと可笑しかったが、 挨拶するたびにこんにちはと返ってくると、なんかこっちが変なのかと思えてくる。

 

芸能界が夜でも「おはようございます」と挨拶するように、これがこの施設のルールなのか?

それとも現代日本の流行か?

新しい若者言葉か?

私がいない間に日本語が変わってしまったのか?

看護婦さんとかスチュワーデスとかいまは使わないらしいしな、 そう思って事務所に行って聞いてみた。

 

 

「ただ単に挨拶を知らないだけなんですよ」

 

 

・・・まじ????????

 

 

・・・大学生でしょ?

 

 

夜は自宅で受験勉強してるから誰にも会わなかったってか?

こんばんは、を、知りませんか?

 

そう、具合の悪い状況も急激に心を捕まえられた状況も「ヤバい!」という言葉で表現できるように、 朝でも昼でも夜でも「こんにちは」で済んだら、楽ですよね。

 

 

楽ですかね?

 

 

そりゃ外国人の日本語学習者にとっては楽かもしれませんね。

でも国語のボキャブラリーがどんどん減ってしまうのは、 言葉による表現方法が少なくなってしまうことで、 文学も歌も日常の会話すらも味気ないものになってしまうと思う人は、 私だけじゃないと思うけど。

 

あのとき事務所に聞きにいかなかったら俺も「こんにちは」に変えてたかもしれなかった・・・

 

 

 

最後に、施設も自然環境もとても素晴らしく、充実した5日間を過ごさせていただきました。

(高校の時スキー研修で行って以来、実に35年ぶり!)

職員の皆さん、うちの子と遊んでくださったお兄さんお姉さん、ありがとうございました!