中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

スマホがないと成り立たない中国

今週から小学一年生の宿題の一部がスマホのアプリになった。

英語の単語や単文の発音練習、アプリを開いてサインインし、スマホの発音を聞いて自分も発音する。それは録音され、先生もチェックできるというシステムらしい。

今の中国では、スマホがないと子供の宿題ができない。

上の子が入学したときにはまだ携帯の一斉メッセージで先生からお知らせがきたが、

今では全てwechatに切り替わり、クラスのグループに属さないといろいろ都合が悪い。

中では専業主婦のおしゃべりから先生の一言にいかに早くお返事ヨイショをするかという世界で私は見たくもないので家内にお任せしてる。

スマホは便利、の時代からさらに今やスマホがないと困る時代になった。

 

そんな中でも中国らしくておかしいのは、

英語の教科書を購入したときについている副教材がなんとカセットテープという前近代的なシロモノ。

ビデオテープの時代を経ずしていきなりdvdが普及した中国、固定電話をすっ飛ばして携帯が必需品となった中国で、いったいどこの家庭にカセットテープレコーダーがあるというのだ?

ラジカセなんて日本でも死語、中国でなんて生まれさえもしなかった言葉。

恐らく99%の上海の家庭ではテープではなく教科書のサイトからダウンロードするなりオンラインなりで聞いていると思う。

しかし、それでは毎日聞いているかどうかは先生も把握できない。

こういうアプリになると誰がやってないかすぐに先生にわかってしまうので一定の強制力はあると思う。

でも、正直小学一年生にここまでがっちり宿題をやらせる必要もあるのかなあ、とも思う。

 

うちなんか双子だから、一人につき一つの携帯番号が固定されるので、宿題が一緒にできないのはちょっと面倒。一人が終わって、一度サインアウトしてそれからもう一つの携帯番号でサインインする。

学校の先生はいい生活習慣を身につけること(つまり宿題をちゃんとやること)が子供のためになると親の尻をたたくが、私は奴らをいかに遊ばせるかということに腐心している、不良親ということになるだろう。

 

(写真は去年、北京郊外にて)

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