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中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

六、四国遍路の旅(5)高野山 その一

ケーブルを降りて、まっすぐ奥の院に向かう。

参道入り口に立ち、一礼して入る。

参道は広くて、道沿いにぎっしりとお墓がある。

 

墓石には日本史に名を留める人たちの名が刻まれていた。

他には誰もいない。

背中の荷物のきしむ音と虫の声しか聞こえない。

地下で眠る先人たちを偲びながらゆっくり進む。

 

お、汗かき地蔵さんだ。

僕を守ってくださるお地蔵さんじゃないか。

 

奥の院についた。

懐の十円玉を集め、お線香を買う。

 

おなかがすいた。

よし、お大師様と一緒にあれを食べよう。

カバンの中から後輩にもらったカンパンを取り出す。

残り少ないのでお大師様に二つ。

御影堂の前の、様々なお供物の間にのせる。

 

南無大師遍照金剛

 

日もとっぷり暮れてしまっている。

夏なのに、少々肌寒い。

今夜はここで寝る。

 

 

朝5時半にお寺の鐘が鳴った。

起きて、一晩お世話になったお礼に公衆便所を掃除することにした。

 

気合いを入れて三時間。

それから納経所に行き、仕事をいただきながら旅をしているお話を聞いていただいた。

 

「あそこにいるのがお偉いさんや。あの方に聞いて見なさい。」

 

その方のところへ行き、お金はいらないので弘法大師様の前で仕事をさせていただけないかどうか伺ってみた。

 

「そうか、仕事ないな。ただで泊めてもらって仕事ももらおうなんて身勝手な話しだ。」

 

え?

 

(写真は永平寺)

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