六、四国遍路の旅(11)別れ
朝6時半起床。
むこうずねが張って痛い。
7時出発。
おヒゲさん、僕、メガネさんの順で歩く。
20キロの行程、途中一度だけしか休まなかった。
道中おばあちゃんから「ウチのそばやったらスイカでも切るんやけど」と言われる。
そのお気持ちいただきます。
心のお接待。
道で会う中高生は皆元気に挨拶してくれる。
こちらも負けずに返事をする。
道のわきで一服している工事の方に挨拶する。
その方が飛んで来てジュース代と言ってお接待くださる。
まだ開店前の茶屋で休んでいると、中から店の方が出てこられ冷えた梨をお接待してくださった。
その心地よいこと。
いよいよ十三番大日寺に着いた。
四時間で20キロ歩いた。
ここから3人バラバラになる。
僕は荷物で遅くなるし、お二人にはそれぞれの都合がある。
名残は尽きないが、いずれどこかでまた会わんその日まで。
お元気で。
素晴らしい時をありがとう。
各自思い思いに出発した。