中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

六、四国遍路の旅(12)パンツ事件

お題「今日の出来事」

中田という駅で寝た時のことだった。

 

待合室に荷物を置き、銭湯に行った。

 

小さな風呂で、僕と地元のおじさんと二人しかいなかった。

 

身体を流していると、高校生が7〜8人どやどやとパンツをはいたまま入って来た。

この風呂は二階の卓球場のシャワー室も兼ねているのだろうか。

それにしても・・・

 

彼らはいい湯加減なのにアツいアツいと水を入れ、終いには水の掛け合いを始めた。

いくらなんでもたまらず、「いい加減にしなさい、人の迷惑も考えろ!」と言うと黙った。

すると隣りのおじさんが「いいんだよ若いんだから何しても・・・ただ風呂にパンツをはいたまま入るのはいかん・・・」

ぼそぼそと言い続けているが高校生は知らぬ振りで遊んでいる。

やはりここは日本の公衆浴場に違いないのだ。

煮え切らぬおじさんに腹が立って来て僕は立ち上がり、桶に水を汲んで「ぬげ!パンツを脱げ!お前らそれでも日本人か!見られたからって減るもんじゃなし,お前らそんな仲なのか!早く脱げ!その場で脱げ!!!」

久々に怒鳴りつけた。

そのうち一人が「お、俺の見たらみんなショック受けるかと思ってよ、よし、脱ぐぞ!脱ぐぞ!」と言ってもぞもぞやり出した。

他の連中も脱衣場に行ったりその場で脱いだり、のそのそと動き出した。

全く、非常識な奴らだ!

日本はどうなるのだ!

でも彼らの明るさはこちらの心も和ませてくれる。

叱った後もすがすがしい気持ちだった。