氷河期は始まっている
今日本に帰ってきて、故郷の町の変貌ぶりに改めて感慨深く思いを巡らせているところです。
稚内は漁業の町で、
今をさること30年以上前、200海里のあおりで漁業が衰退を始めました。
減船の代わりに国から出た補償で水産会社が建てた大きなホテルがいくつか、
そのホテルの一つが今月5億円の負債を抱えて倒産。
理由は施設の老朽化で改装する資金を銀行が出さなかったこと、
新しいホテルチェーンが進出して客が分散したこと、
そういう変化にうまく対応できず、過去の栄光にあぐらをかいたまま座して死を待つことになってしまった。
そう私は感じました。
同時に、新しい綺麗な店もちらほらとできていて、
今まさに氷河期に突入し、バブルでできた巨大な恐竜たちが死にゆくと同時に新しい世代が芽吹き始めた、
そんな感じを受けました。
人口は年々減っていくけれど、
そう簡単には完全に息の根は止まりはしない、
じわじわと若い世代が台頭し始めている、
そして彼らが新しい形を作っていく。
残念ながら私の世代はバブルにしがみつくように新しいムーヴメントを起こすことはできなかったけれど、
徐々に若い世代が変えていってくれる。
そんな希望が見えたような気がします。
今は大手の企業がめちゃくちゃになっていますが、
それも一つの時代の終焉を象徴しているように見えます。