中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

一千年の物語

「パパは忙しいんだからね。」

そう言われて子供は所在無げに、それでもパパのそばから離れなかった。

パパは一生懸命土を練っている。

やがてそれを台に乗せて形を作り始めた。

子供もパパの真似をして、

馬に乗る兵隊の姿や買っている犬や、

思いつくものをパパの練った土で作っていた。

パパの作品を釜に入れる際、子供の作った土の塊もいっしょに入れて焼いた。

その時はまさか千年後の未来に子供の作ったおもちゃが国家博物館に陳列されるとは想像もしなかった。

 

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それがこれでしょうね。

 

景徳鎮は2000年くらい前から焼き物を作っていたらしいです。

その頃の窯はこういう感じ。f:id:koryan2001:20190621171102j:plain

 

アヒルの卵に似ているので鴨蛋窯と言われたそうです。

その後規模の大きな窯ができ、中国各地に広まったというのがこれです。

 

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そして北方に多かった窯はこちら。

 

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饅頭に似ているので饅頭窯というらしいですがさすが北方、あくまで饅頭にこだわります。

 

 

 

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景徳鎮も1700年ごろにはこの様な茶器を作っています。

はっきり行って今当時より進歩していない。というよりこの茶器の薄さはすごい。

内側に字が書いてあるように見えますがそうではなく、外の字が透けているのです。

現代の作品は古代のマネがせいぜいで、手工の技術は退化している。

 

 

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季節は過ぎましたが漆器、すごい「春が来た〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*」感を感じます。

清の時代かな。

 

いろいろ楽しい博物館でした。