中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

軌道

人は機関車みたいだ。

最後まで燃料を焚き続けなければならない。

燃料は皆それぞれだ。

石炭であったり、ガソリンだったり、薪だったり、

夢だったり、恨みだったり、幸せな日々だったり。

燃料がなくなったときに、止まる。

だからなくなる前に燃料を補給し続けなければならない。

 

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機関車はレールの上を走る。

レールも人それぞれ。

あらかじめ敷かれたレールを事故がないよう用心しながら走るもの、

いくつかの分岐点で迷いながら選択して走ってきたもの、

先が見えないほど長く続いているレール、

3mくらい先までしかないレール。

さしづめ自分は、

その都度目の前にレールを置きながらなんとか今まで走ってきた、

というところか。

 

学生時代は、研究所だ。

そこでいろんな機関車が作られる。

とにかく速いの、遅いけど馬力あるの、

遠くまで見通せるの、目の前しか見えないの、

なんかの拍子で後ろしか見えなくなっちゃったの、

地味なの、カラフルなの、

やたら目立つの、なんか知らないけど気になるの。

そんな奴らが卒業と同時に一斉に走り出す。

 

他人から見ると馬鹿に見えるかもしれない。

無駄に見えるかもしれない。

全く理解されないかもしれない。

 

でもそれがお前の燃料だ。

自信を持って焚き続けろ。

それをやめる時がお前の止まるときだ。