中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

乗り捨てレンタサイクルが上海にできました

上海には以前から自転車シェアシステムはあった。

街の各地に専用の駐輪場があり、規定時間内であれば無料で自転車を利用できる。

観光地だけでなく地下鉄駅のそばやビジネス地区、居住地区などにも設置され、

出勤退勤の際の自宅から地下鉄駅まで、駅から会社まで、シェア自転車が無料で利用できるサービスは上海だけでなく中国の至る所にかなり普及していた。

 

しかしそれは駐輪場が利用しやすいという条件でのことであり、

初めと終わりは必ず指定の場所に行かなければならずそのため利用する人は限られていた。

 

ところが最近はなんと、乗り捨て可能なシステムができた。

 

画像→笑傲魔都“单车之巅”的Mobike,真有传说中那么酷? | Shanghai WOW! - 上海沃会 | 上海餐厅,酒吧,夜生活,Spa,娱乐,购物

まずGPSで自分の周囲の利用可能な自転車を探す。

そこへ行き、携帯のアプリで自転車を利用する設定をする。

あとは目的地まで乗って行き、その辺の路上に自転車を放置しておくだけ、わざわざ駐輪場まで行く必要がない。

しかも30分以内1元。

 

はてさて日本でももうこういうシステムは既にあるのでしょうか?

日本ではUberも利用できない状況ですから、レンタサイクルもそこまでのサービスはまだかもしれませんね。

(Uberとはいわば白タク共有アプリで、車の所有者が自分の空いている時間にメンバーのニーズに合わせて迎えに行き、目的地までのせて収入を得るというもの)

時代は予想通りますますシェアリングに向かっています。

 

Uberと言えば、先日どうも中国より撤退したようです。

中国国産のアプリ「滴滴」というのがほぼ同じ内容のものなのですが、

そこに吸収されたということです。

シェアリングビジネスも時流とはいえうかうかとはしていられないようですね。

 

さらに!

なんと最近は電動自動車の乗り捨て可能なカーシェアシステムが出て来たとのこと。

私が見たことのあるのは指定の充電スタンド間でのレンタルですが、

新たなものはそれこそどこに車を置いてもちゃんとGPSで場所が分かり、

利用を終えたら次の客がすぐに利用できるというものらしい。

 

ここまで来ると本来Uberがもくろんでいた自動運転車配車システム、人の乗っていない車が客を迎えに行き、目的地まで送り届けて次の客を迎えに行く、というシステムまでもうそう遠くはありません。

既にテスラは自動運転車を出しているようですし。

 

正直な話、この流れは私自身はあまり好きではありません。

便利の裏には大きな危険が隠れているし、便利と引き換えに大切なものを失っていると思っています。

でも、好き嫌いと別の次元で着実に世界は変わってきている。

家族やスタッフに飯を食わせるためには、自分の好みは置いといて、正確に時代にシフトする必要があります。

 

シェアリングの時代、人それぞれに受け止め方は違うでしょう。

いろんな人がいろんな角度からせめて見るといい。

あるいは俺は絶対嫌だと言って本物を追求する、時代にあえて背を向けることもあっていいと思います。

こういう時代だからこそ逆に個別性にスポットを当てる生き方も 面白い。

 

 

2019年5月 追記

私も当時はエコっぽく感じてデポジット入れてofoの会員になりしばらく利用していたのですが、翌年くらいからメンテが追いつかない状況があちこちでささやかれ、去年は大量に積み重ねられた廃棄自転車の写真が出回り、実際に私が利用しようと思うときに付近にあるのは片っ端から壊れた自転車で使えない状況が続いたため、デポジット変換の請求をした時にはすでに2300万人待ちでした。(笑)

私の見立てとしてはデポジットで集めた莫大な資金の運用で利益を出し、実際の自転車シェアは全く利益には繋がっていなかったせいで力が入らずメンテがおろそかになり、こういう結末を迎えてしまったのだと思われます。

デポジット先月見たら2200万人待ちになってた。10年くらい待てば帰ってくるのか?(笑)