中国茶的日々

2005年に上海田子坊で中国茶の店『臻茶林』を始める。北京南鑼鼓巷、浙江省烏鎮、江蘇省天目湖に支店。

日本の民主主義は死んだか?

「政府は国民の親でないのか」翁長氏妻、ゲート前で憤る(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

スピーディーな中国の一党独裁をみていると、

日本は何をするにも遅いと感じていましたが、

(悪いところもいいところもあります)

最近は外国からの安い労働力を受け入れる法にしろなんだか早すぎるんじゃないかと思う。野党じゃないけど、今ある問題を十分に討論しないでとりあえず受け入れましょうとか、中国を模倣してるのか?

日本は民主主義ではなかったか?

これまでの日本なら地元を説得して根回しして形の上でも合意を得てから始めていたのに、

辺野古埋立ては反対意見を全く無視かい?

しかも知事選で県民の意思は示されているはずなのに、無理やりやるかい?

何を焦る安倍総理、

民主主義のルールを破ってまで。

それで日本は美しい強い国になるのかい?

ちょっとおかしいぞ。

氷河期は始まっている

今日本に帰ってきて、故郷の町の変貌ぶりに改めて感慨深く思いを巡らせているところです。
 
稚内は漁業の町で、
今をさること30年以上前、200海里のあおりで漁業が衰退を始めました。
減船の代わりに国から出た補償で水産会社が建てた大きなホテルがいくつか、
そのホテルの一つが今月5億円の負債を抱えて倒産。
理由は施設の老朽化で改装する資金を銀行が出さなかったこと、
新しいホテルチェーンが進出して客が分散したこと、
そういう変化にうまく対応できず、過去の栄光にあぐらをかいたまま座して死を待つことになってしまった。
そう私は感じました。
 
同時に、新しい綺麗な店もちらほらとできていて、
今まさに氷河期に突入し、バブルでできた巨大な恐竜たちが死にゆくと同時に新しい世代が芽吹き始めた、
そんな感じを受けました。
人口は年々減っていくけれど、
そう簡単には完全に息の根は止まりはしない、
じわじわと若い世代が台頭し始めている、
そして彼らが新しい形を作っていく。
残念ながら私の世代はバブルにしがみつくように新しいムーヴメントを起こすことはできなかったけれど、
徐々に若い世代が変えていってくれる。
そんな希望が見えたような気がします。
 
今は大手の企業がめちゃくちゃになっていますが、
それも一つの時代の終焉を象徴しているように見えます。

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#北海道 #天塩川 #稚内 #新しい時代

日本の変質予想と理想 労働は義務じゃないでしょう

価値観の多様性に厳しい日本社会において、
ある日ふと疑問が湧いて授業をサボる、というのは私も高校時代に経験したことがあります。
たまたま自分は束縛されることなく自由に生きてこられたので引きこもりにもならなかった。
でも親や社会に道を決められ押し付けの価値観に逆らえずに生きていてあるとき緊張の糸がプツンと切れてしまった、
それでも押し付けられた価値観にさいなまされ自分の存在意義が見えなくなってしまった人たちにしてみれば、
引きこもりとか自死とかそういう形になって現れるのでしょうか。


自分は世の中の一員である。
この世界がなければ自分は無かったし、自分が消滅するときは自分の見ているこの世界も同時に消滅してしまいます。
実際には自分が居なくなっても世界は残っているのですが、
そんな残っている世界なんて消えゆく自分にとっては何の意味も持たなくなる、
自分にとっては消滅するのと同じです。

たまたまこの世に生まれてきてしまった。
なぜ生まれたかなんてわからない、
でも生まれて自分がここに存在する以上は自分というものがあり、世界があり、
ならば毎日楽しく有意義に「与えられた時間」をつかいたい。

「労働は義務」というのは与えられた価値観としてそっぽをむく時期もあるかもしれない。
誰しもこの世の中の一員である限り、この世の中があって初めて自分が存在しているのであり、

楽しいことも苦しい事も食べるものも何もかも全て世の中から私へのプレゼント。
この世の中に恩返しをしたいというのは自然な気持ちなのではないかと思います。
だから労働は義務ではなく、世の中に貢献する手段だと思います。

ただ、いまの社会は資本主義という価値観にほとんどの日本人が洗脳されてしまっています。
多様な価値を認めたがらない。
認めると資本主義が成り立たないから。
そして洗脳を拒んできた人たちは変人か精神病扱いされるので、引きこもるという形で社会から隠れるしかなかったのではないでしょうか。

そもそも資本主義は永遠にコストを安くし続けなければ価格競争に勝てない社会なのです。
ちょっと前まで中国は世界の工場といい世界中の企業が安い労働力を求めて殺到しました。
今は中国は巨大な消費市場になってしまいコストが高くなったので、企業は更なるコストダウンのために東南アジアやインドを目指している。
永遠に貧困地域を食い物にするシステムだと私は思います。
というか、もともと自分たちが貧しくて不幸だと思っていない人たちに、それこそ価値観を押し付けてその地域を労働力として育て取り込んでいく。

資本主義も行き詰まりを感じ始めているころ、マネーに特化した新たな経済システムがそれを引き継ぐ。
資本主義はまだものを生産するが、株やファンドなどのマネー経済はお金が右から左に動くだけで利益が出る。
カネを持っている人とそれを動かす人が儲かる。
何も生産しない。

もういい加減にしてくれよ!と思う。

人間って、何のために生きているんだ?
他人に使われ、他人を儲けさせるため?

私は、自分が生きている以上は他人の手段になるのではなく、自分の主宰者になるべきだと思う。
自分がやりたいこと、いいと思ったことをやればいい。
死に際になってあのときああしておけばよかったなんて後悔する人生にはしたくありません。
自分が楽しいと思うことが別の人に楽しいと思ってもらえるなら素晴らしい。
他の人と楽しいことを共有し、他の人と一緒に楽しいことができれば、それが社会への恩返しじゃないのかな。
それが社会の一員としての喜びであり、責任なんじゃないか。

あるきっかけで「里山資本主義」という本を読みましたが、
そこにこれから日本の生き残り方と世界のリーダーとして新たな価値観を提供してゆく未来を見たような気がします。

今日本は大変化の瞬間にあると思います。
移民という形で外国から安い労働力を確保することで無理やり資本主義経済を維持しようとしている。
あくまで今の体制にこだわり続けるなら低賃金で異国から来るワーカーを確保して彼らを働かせ富を生産させ、それを働かない日本国民が享受する社会になる。
それがみんなの望む社会なのでしょうか?

少なくとも私は嫌です。
それぞれの人がそれぞれの場所でそれぞれの形で楽しく生きて欲しい。
それぞれに違いはあってもできる形でそれぞれの社会に貢献しながら、
お互いに違いを認めあえる社会、その違いを生かせる社会、
そんな未来を夢想します。

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中秋の所感 食べるのは今!

夏は疲れる。

ご飯たべるのも、息をするのさえ、体力を消耗する気がする。

エアコンの中にいても一時的には堪えられるが、気休め程度。

生きているだけで疲れるから積極的に何かをやるという気になかなかならない。

 

冬眠する動物がいるのは知っていたけど、

植物には夏眠するのもあるんです。

夏に成長しない。

涼しくなるとまた元気に伸びたり花を咲かせたり。

まあ他人が寝ているうちにガンガン伸びる植物もいますが。

なんか人間と一緒ね。

 

それで、

最近は少し涼しくなってきてやっとクリエイティブに頭が動いてきた。

秋は食欲の秋、夏の疲れとって体力を回復するためにはガンガン食え!ダイエットとか、もっての外。体にとっていまが一番大事なとき!

秋はスポーツの秋、だるさで疲れの溜まっている筋肉を動かし、血の巡りの悪くなったコリの部分を大いにほぐさなきゃ!

秋は読書の秋。脳みそも大いにほぐしてコリをとる必要があります。血の巡りが悪いままだとどんどん頭固くなるぞ!

 

というわけで、

今日は中国茶を飲みながら庭の雑草取りなど始めております。

涼しくなったとはいえまだまだ29度くらいはいくので、

水分補給大事。

 

今日は中秋節。

家族で月餅を食べます。(ここ2日ほど食べておりちょいと食傷気味)

でも月餅はお茶やコーヒーにこれがまたぴったり合うんですよねー。

(内緒の話ですが、お茶よりコーヒーに合います。お茶屋なのであまり堂々といえませんが・・・)

それではみなさん、

この秋を元気にお過ごしください!

 

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写真は上海田子坊店にて

目下の通信状況2018年秋

facebookもtwitterもyoutubeもgoogleも相変わらずつかえないし、

今年になってmixiもだめになった。

lineもできて間もなく使えなくなってるし、

yahoo検索も去年からアウト。

気軽に発信したり日本の友人と連絡をしたりするパイプが細い。

中国国内はWeChat万能で個人やグループの連絡からつぶやき、買い物の支払いまでできるので市場を席巻しているが日本で使っている人はほとんどないだろう。

以前は無料VPNで結構壁抜けできていろいろ見られたが、

最近はそういうのも減り有料で何とかアクセスできる。

ただ、VPN使い始めると膨大な時間を費やしてしまうので、

あえて使っていない。

自分に必要のない情報が多すぎる。

でも面白そうだから読んでしまう。

情報の侵入経路が目に偏りすぎだと自分でも思う。

 

目の使い過ぎですよ。

もっと、耳や皮膚などを使って情報を感じてもいい。

目の負担を減らすのと、使わないと退化しちゃうからそれを防ぐためにも。

 

2018年5月 庭に咲いている花たち (上海自宅)

はまなす〜!

上海のうちの庭にも咲いています。

故郷北海道の海岸にもありました。

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2週間くらい前に花市場で買って来ました。

コツは日当たりと水やりです。

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とにかく、太陽が好き。日当たりが悪いと花がみるみる減っていきます。

 水やりもジョウロでかけてもすぐに流れてしまうので、

乾いたなと思ったら水槽にドボン、お風呂でゆっくりしていただくように土に水を染み込ませます。

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こいつは去年買って来た。

冬の寒さをじっと耐え、ゆっくりたっぷり栄養を蓄え、いざ開花!

直径1センチくらいの小さな花です。

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数日前に入荷。

ラッパ花って中国語では言ってますけど、日本名は・・・

半分影になっている赤い花は金魚花と言います。中国語で。

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紫陽花。

青いのと花弁の先がピンクっぽいのと赤いのと。

どうして色が違うのか、品種が違うのかよくわかりません。

土壌とか日当たりとかで色が変わるのかなあ・・・

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この花はもう終わりかけです、変わった形してます。

ゴールデンウィークに店先においといたら子供達がほとんど花を摘んで持って行ってしまった。悪ガキどもめ〜

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沖縄の花、ハイビスカスですね。

これも去年からうちで冬を越した花です。

黄色と赤あります。

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自分の記録と上海のご紹介でした。

託老所

 

すでに中国も今後急激にやってくる高齢化社会を見据えて動いているようです。

中国の都市部はほぼ集合住宅で、いくつかの棟が集まって「小区」といういわば町内会のような単位を構成します。
上海市徐滙区のある小区の入り口に「託老所」なる場所があり、リコッキョウさんが訪問したというニュースがありました。
老人ホームのデイケア部分を各町内会に設けるような感じですね。
そこで皆さんはスマホの使い方を教わったり、囲碁や将棋、書道など趣味の時間を共有したり、
栄養士の作る食事も食べられるそうです。

老人介護施設が足りなくなる前に、なるべく高齢者の在宅環境を整備しておこうという狙いだと思います。


日本は家族の距離がずいぶん遠くなってしまった今、
地域のコミュニケーショ ンがますます重要になるはずです。


およそ命は孤立すると収束に向かうと思います。
せっかく授かった命、
周囲とかかわりあいながら楽しく最後まで行きたいものです。

 

中国と日本の”うち”

日本語で”うち”というのは必ずしも家のことだけではない。

「うちのほうでは」自分の故郷を指すし、「うちの会社」「うちの学校」を意味する”うち”例えば「うちにはそういう人はいませんねえ…」などは自分の所属する共同体を指す。

目に見えない境界線があって、その線から自分側は”うち”、それ以外は”ほか、よそ、お宅”などになる。

 

中国でもその境界線はあるし、うちとそとの区別は日本より強いように感じる。

うちのつながりはより強く、そととの関係はより排斥的になる。

こちらでは毎年旧正月には都合がつく限り必ず帰省し家族で正月を過ごす。

日本もかつてはそうでしたね。

 

あと、中国はうちの者同士で共有しようという意識が強い。

例えばお酒を飲むとき、

日本は最初の乾杯が終わるとあとはマイペースで飲む。

中国はずっと乾杯が続く。グラスを持ったらたいてい誰かを誘って2人以上で乾杯、一人で淡々と飲む習慣はない。

 

たばこも、日本だと吸いたいときに吸える場所へ吸いに行く。

中国は煙草を勧めるのがマナー、男ならまず相手に煙草を勧める。

たばこを吸わないのに煙草を持っていて、客に煙草を勧める営業マンもいた。

何人かのグループでは、誰かがタバコを取り出して全員に自分のたばこを配る。

 

思うに、それは”うち”と”そと”を分けるためのツールとして使われているようである。

煙草を共有したり、お酒で乾杯したりすることでお互いに”うち”であることを確認あるいは相手にPRして、身内意識を醸成しているのだと思う。

 

あるいは、中国人がバイキングの際に食べきれないほど料理を取って大量に残してしまう問題の根も、そのあたりにあるのかもしれない。

日本だとおかずは一人分ずつあらかじめ取り分けてあるが、

中国はいくつかの大きな皿にそれぞれ違う種類のおかずを盛り、みんなでいただくのが普通で、自分の分だけ準備するという習慣がない。

日本人には自分の食べられるだけのおかずを取り、残さないようにいただくという常識がある。

中国人はおいしそうなものをみんなで一緒に食べようという気持ちが普通なので、それが料理を取るときに自然と食べきれない量になってしまう。

逆に自分の分だけとってきて食べる人は”うち”の中ではちょっと違和感を感じる。

 

中国での人と人との距離感は”うち”がわでは日本より近い、あるいは昔の日本に近いといえると思う。

今の日本の親子関係は、こちらにいる私から見るととても家族とは思えないほど疎遠に見える。

気の使い過ぎ?

もっと甘えてもいいんじゃないの?

家族なんだから。

でも今の日本は個人を尊重する社会であり、親や子供の生活にあまり立ち入らないことがいつからか常識になってる。

 

これはいい悪いの問題じゃなく、最後は好き嫌いの問題だと思う。

日本にいるときは当たり前と思っていたが、中国に来て改めてそう思うようになり、

そして私は多少面倒くさいけれど家族の関係が強い方が好きだ。

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福建人が中国国内でも嫌われている件

以前から日本で犯罪に関わる人が多いと嫌われている福建省出身者。

 

私は個人的にはなに人はどう、という十把一絡げのものの言い方が嫌いです。

中国人に「日本人はこうこうだ」と言われたり、こちらにいる日本人が「だから中国人は・・・」というのを聞いたりするたびに、日本人だって人によってはそうじゃないと思うし、中国人だってそんなのばかりじゃない、と思うからです。

日本にだって時間にルーズで言い訳上手で責任転嫁ばかりしてうそついて人を騙して自分のことしか考えない人、いますよね。(在中駐在日本人の中国人評価はこんな感じが多いです)

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乗り捨てレンタサイクルが上海にできました

上海には以前から自転車シェアシステムはあった。

街の各地に専用の駐輪場があり、規定時間内であれば無料で自転車を利用できる。

観光地だけでなく地下鉄駅のそばやビジネス地区、居住地区などにも設置され、

出勤退勤の際の自宅から地下鉄駅まで、駅から会社まで、シェア自転車が無料で利用できるサービスは上海だけでなく中国の至る所にかなり普及していた。

 

しかしそれは駐輪場が利用しやすいという条件でのことであり、

初めと終わりは必ず指定の場所に行かなければならずそのため利用する人は限られていた。

 

ところが最近はなんと、乗り捨て可能なシステムができた。

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九星市場の終焉—カオスが駆逐されて行く上海

ついに来たXデー。

九星市場は上海最大の、おそらく全国規模でも有数の建材市場。

2㎢くらいの敷地にびっしりと店が並んでいる。

中にはホテルレストラン用品市場、食料品市場、お茶市場、照明や内装、家具、家をたてたり買ったり店を開いたり、そういうときにここにくれば何でもそろう市場。

取り壊しの声を聞いて数年経ったが、ついに期日が確定した。

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六、四国遍路の旅(13)橋の下

鶴林寺についたのは夕方だった。

午前中はふもとの遍路宿で障子を張らせていただいた。

金子屋さんといって、明るい笑い声が外まで響いてくるようなお宅だった。

そこを出てわずか4キロの上り坂だが、30キロの荷物を背負っての道のりは厳しく、2時間を要した。

 

重い荷物もいいところはある。

荷を下ろすと途端にスーパーマンのように空を飛ぶ心地になる。

竹ぼうきをお借りしてタタターッと階段を三段跳びで駆け上がっても汗もでない。

ササッと掃いて山を降りた。

 

次の太龍寺までは谷をひとつ越えて行く。

そろそろ寝るところを探さねば。

 

谷底につくと村はあるが店がない。

大きな橋に出た。

日も暮れてしまった。

今夜は橋の下で寝る。

雨も大丈夫だろう。

 

夕食はジュースとカンパンと梅干し。

口の中でボソボソになり,あまり食べられない。

空腹のままだが、もう寝よう。

 

昔、故郷の稚内の空で、よく人工衛星を見つけた。

今夜は月がない。

たくさんの星の間を緑と赤の光を点滅させながら飛行機が飛んで行く。

流れ星がいくつか見えた。

空よりも周りを囲む山が黒く、川の音と虫の声とが絶えることなく聞こえてくる。

夜の空気はもう秋になっている。

昼はまだまだ暑いのに。

 

気がつくと山の上に満月を過ぎた月がある。

月影とはこんなに明るいものなのか。

 

そのうち霧がかかって来たのか星も少しづつ減ってゆき月もどこかへ行ってしまい、周囲の音も遠のいていった。

 

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六、四国遍路の旅(12)パンツ事件

お題「今日の出来事」

中田という駅で寝た時のことだった。

 

待合室に荷物を置き、銭湯に行った。

 

小さな風呂で、僕と地元のおじさんと二人しかいなかった。

 

身体を流していると、高校生が7〜8人どやどやとパンツをはいたまま入って来た。

この風呂は二階の卓球場のシャワー室も兼ねているのだろうか。

それにしても・・・

 

彼らはいい湯加減なのにアツいアツいと水を入れ、終いには水の掛け合いを始めた。

いくらなんでもたまらず、「いい加減にしなさい、人の迷惑も考えろ!」と言うと黙った。

すると隣りのおじさんが「いいんだよ若いんだから何しても・・・ただ風呂にパンツをはいたまま入るのはいかん・・・」

ぼそぼそと言い続けているが高校生は知らぬ振りで遊んでいる。

やはりここは日本の公衆浴場に違いないのだ。

煮え切らぬおじさんに腹が立って来て僕は立ち上がり、桶に水を汲んで「ぬげ!パンツを脱げ!お前らそれでも日本人か!見られたからって減るもんじゃなし,お前らそんな仲なのか!早く脱げ!その場で脱げ!!!」

久々に怒鳴りつけた。

そのうち一人が「お、俺の見たらみんなショック受けるかと思ってよ、よし、脱ぐぞ!脱ぐぞ!」と言ってもぞもぞやり出した。

他の連中も脱衣場に行ったりその場で脱いだり、のそのそと動き出した。

全く、非常識な奴らだ!

日本はどうなるのだ!

でも彼らの明るさはこちらの心も和ませてくれる。

叱った後もすがすがしい気持ちだった。

六、四国遍路の旅(11)別れ

朝6時半起床。

むこうずねが張って痛い。

 

7時出発。

おヒゲさん、僕、メガネさんの順で歩く。

 

20キロの行程、途中一度だけしか休まなかった。

 

道中おばあちゃんから「ウチのそばやったらスイカでも切るんやけど」と言われる。

そのお気持ちいただきます。

 

心のお接待。

 

道で会う中高生は皆元気に挨拶してくれる。

こちらも負けずに返事をする。

 

道のわきで一服している工事の方に挨拶する。

その方が飛んで来てジュース代と言ってお接待くださる。

 

まだ開店前の茶屋で休んでいると、中から店の方が出てこられ冷えた梨をお接待してくださった。

その心地よいこと。

 

いよいよ十三番大日寺に着いた。

四時間で20キロ歩いた。

ここから3人バラバラになる。

僕は荷物で遅くなるし、お二人にはそれぞれの都合がある。

 

名残は尽きないが、いずれどこかでまた会わんその日まで。

お元気で。

素晴らしい時をありがとう。

 

各自思い思いに出発した。

 

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